この間、ちょっと結婚関係の話を聞くことがあってその中で「婚約記念品」というものが登場した。この「婚約記念品」簡単にいえば「婚約指輪」というやつらしい。しかし必ずしも指輪の必要であるわけではなく、別に金の延べ棒や車だって構わない。 であるならばなぜ指輪、しかもダイヤモンドなのか? その理由は最も現金化しやすいものだからである。そのうえダイヤモンドの値段は下がることがない。それはダイヤモンドの原石が発掘されるところは「デ・ビアス社」の独占状態になっているのである。しかも「デ・ビアス社」はダイヤモンドの安売りを許可していない。もし安売りをしたのが「デ・ビアス社」に見つかろうものなら原石を売ってもらえなくなる。「ダイヤモンドは高価な物」というイメージを皆に植え付けたのはこの「デ・ビアス社」である。 ダイヤモンドには「4C」というものが価値の目安になる。単語の綴りがあやふやなので英語では書かないが、重さ、色、透明度、カットの4つである。 重さは0.6カラット以上でなければ売却価値はない。0.2カラットが1グラムだから3グラム以上ということになる。色はDからZまでのランクがあってDに近いほど透明に近い。買うのならばG以上である。Zに近くなっていくと黄色っぽい色になる。透明度は傷があるかどうか。ランクはちょっと忘れてしまったがVS、VVSなどというようにVがつけばまず間違いなく買ってもよい。ちなみにVSはVery Small、VVSはVery Very Smallの略である。カットはExcerence、Very Good、Goodというようにあるが、Excerence以外は買わないほうがよい。 「婚約記念品」はある種の保険である。結婚が決まったあとに事故にあって片足切断というようになっても「結婚記念品」を上げるから間違いなく結婚してくれよ。と言うようなものである。 明治以前より「婚約記念品」というものはあったらしい。しかし「婚約記念品」にダイヤの指輪をあげるようになったのは最近の話である。昔は何をあげていたのか?どうやら「着物」だったらしい。これは一般の庶民でも、大名でもそうだったらしい。時代劇などで質屋に着物や反物を持って行ってお金にかえるというシーンはよくある。 「婚約記念品」はその時代の最も価格の安定していて現金に買えやすいものが選ばれるようだ。 いきなりこんな内容を書くと『もう結婚が決まったのか?』と思う人がいるかもしれないが、決してそんなことはない。初回なので私が知っていることで最も金額が大きくなりそうな物を選んだにすぎない。もしあなたが宝石屋さんで、『おいおい、間違っているよ。』と気付いた方はこそっとメールで教えていただけると有り難い。(^o^)
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