#3 製本

最近、DTP関係の方とお会いする事が多いので今回はこの話で行く。みなさんはDTPってご存じだろうか?DTPというのは、Desk Top Publishingの略で印刷に至るまでの段階をコンピュータを使って行うというもの。普段みなさんが手にとって眺めている本(本だけではなくポスターや新聞のチラシなど)のほとんどはこのDTPという作業を通して作られている。ちなみにコンピュータを使った作曲などのことはDTM(Desk Top Music)と呼ばれている。あの小室哲哉やマッキーなどもDTMで作曲などをしている(何でもマッキーはCDのジャケットも自分でやっているとか...)。

いきなり話がそれてしまったが本の綴じ方には「中綴じ」「平綴じ」「糸がかり綴じ」「無線綴じ」と4種類ある。

「中綴じ」は一般の雑誌(Young Jumpとか、女性自身とか...)に最もよく使われる方法で、紙(ページ)を中央で二つ折りにしてまんなかを針金で止める方法だ。この方法は外側のページから内側のページに向かうに従って紙の横幅が小さくなることに注意が必要である。

次に「平綴じ」。紙を中央で二つに折った物を複数重ね、表紙から針金で綴じた物である。これはページを完全に開くことができないので本の中央になる部分にあらかじめ余白を空けておかなければいけない。

「糸がかり綴じ」は「平綴じ」の様にした物を針金ではなく糸で綴じた後、背に当たる部分をたち落として表紙をつけた物だ。辞典などの高級な物に使われている。

「無線綴じ」はページ一枚一枚を背の部分で合成糊で固めて作った物だ。製本の中では最もよく使われていて、ちょっと高級な雑誌や文庫などで使われている。

現在コンピュータの分野ではWindowsが幅を利かせているがこのDTPという分野においてはMacintoshがもっとも多く、出力(印刷)に至るまでの99%にMacintoshが使われているようだ。しかしこの分野も少しづつWindowsが広がりつつあるようだが......。ちなみに私はMacintoshを使っている。

訂正:最終段落でMacintoshしか使用していないようなことが書いてある。この文章を執筆した時点では、自宅にはMacintoshしかなかった。現在はWindowsも使用している。
訂正:「糸がかり綴じ」とあるが正しくは「糸かがり綴じ」で中綴じの針金の入ってる部分を糸で綴じ、それをたくさん集めて再度それらを糸でかがり縫いして、糊で背をつける。文中の「糸かがり綴じ」の説明は通常「和綴じ」と呼ばれるものであるらしい。匿名の方に教えていただきました。