みなさんは美人について考えたことはあるだろうか? 美人とはいったい何だろう?手元にある辞書によると----------[美人]容貌の美しい人。美女。佳人。美男子でも美人ということがある。----------とある。確かにこれは一つの答えでもあるが、完全な答えではないように思う。その証拠に昔の美人と言われた人の絵を見ても、私たち現代人は美人だとはあまり感じない。美人というのはその時代によって違うものなのだ。 では、同じ時代ならどうだろう?友達が「かわいい」と言って紹介してくれても、自分の好みにあわない...ということがまれにある(女性に紹介してもらった場合は特にその傾向が強いようだ。今回は関係ないが...)。以上のことを考えると、美人というのは人それぞれ思い描くものが違っていて、一様ではないもののようだ。 しかし「美人」は科学的に定義できるのである。 1990年アメリカの科学雑誌に投稿された新説によると、美人とはその年代の人の平均の顔であると言えるらしい。この実験としてある程度のまとまった数の男の人に対して女の人の写真を見せてだれが一番美人かという質問をした。この実験で使われた女の人の写真は実在の人物ではなく、2人の合成写真だとか3人の合成写真だとか、つまり複数人の平均の顔を使っていた。その結果はたくさんの顔を合成した写真ほど魅力的に感じるということが導き出さた。 どうして平均的な顔が美人に見えるのだろうか?これにはちゃんとした答えはないが、おそらく個性的な(顔に限らず)人よりも平均的な人のほうが子孫を残しやすいためではないだろうか?個性的な人は歴史上の人物を見てもわかるように短命に終わることが多いようだ。子孫をより多く残すためには短命であるよりも長命のほうが明らかに有利である。そのため短命であることの多い個性的な人よりも長命になりやすい平均的な顔を美人と感じるのではないだろうか? しかしこの「平均的な顔美人説」から4年後の1994年に補足的な新説が出て来たのである。 それは「複数の人の平均の顔よりも少しずれた顔の人の平均が最も美人と感じる」というものだ。あまり平均的すぎても駄目なようである。(^o^)
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