いきなりだがみなさん、上に書いてある「No.14 七夕」の「七夕」はいったい何と読むのかおわかりだろうか?その通り「たなばた」と読む。では、なぜ「七夕」と書いて「たなばた」と読むのだろうか? もともと「七夕」とは「しちせき」と読み旧暦の7月7日の夕方のことを差す。7月7日といえば中国に古くから伝わる「織女伝説(おりひめとひこぼしのはなし)」だが、「七夕」と「たなばた」と読ませるのはここから来ているのだ。 実は「たなばた」という漢字は「棚機」と書く。もともと「たなばた」というのは布を織る機械のことを差していたのだが、布を大変上手に織ることができた「おりひめ」にあやかって星に祈りをささげていた「七夕祭」とくっついてしまい、「七夕」を「たなばた」と読むようになったようである。 七夕の日には竹に願い事を書いた短冊をつるすが、これもおりひめに由来するものである。「七夕祭」に祈りをささげれば布を織るだけではなく、どんな技術も、字を書くこともうまくなるといって、7月7日の早朝に朝露で墨をすって短冊に詩や短歌などを書いたのが始まりなのだが、ちゃんとこのとおりにやったことのある人がいるだろうか?ちなみに私は知っていたのだがやったことはない。(^o^) 今宵おりひめとひこぼしは無事会うことができたのだろうか?
補足:この文章は1997/7/7に執筆されました。
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