#23 ペット

私は動物が好きだ。特に毛の柔らかい生き物は触っていると何だか暖かく、幸せになれるような気がする。

事実、動物に触れている人は心拍数や血圧が、触っていない人に比べて非常に安定しているらしい。これは動物だけではなく植物でも同様だという。余裕の少なくなってきた現代人には特にこれらは必要なのかもしれない。私は植物などには疎いので、ガーデニングなんて言葉が流行り出した頃は「しょせん庭いじり」などと思っていたものだ。しかし人を平気で傷付けるような輩が多い今日では、ガーデニングだろうと盆栽だろうと、どんな名前であってもかまわないから自然とふれあう機会をもっと多く持つべきだと思う。

タイトルとは離れてきてしまったので話を戻そう。

アメリカ歴代の大統領は何かしらの動物を飼っている。一番多いのは犬。以下、小鳥、馬、猫と続く。世界の権力者足ることを自負している彼らだから、そのストレスは過大なものだろう。そのような時、ペットは彼らの傍らに居ることで心を和ませてくれるに違いない。

が、厳密に言うと大統領が飼っているわけではないのかもしれない。大統領一家の飼っている動物の食費等はすべて国費から出ている―――大統領の給料から出ているのではなく直接国費からである―――。言うなれば国民のペットか...。

蛇足:猪原直弘さん「アポトーシス」―――上の文とは関係ないが本稿を執筆するにあたって、wwwで話を広げるネタを探し回っていたら、私のアンテナに引っ掛かる興味深いページを見つけた。難しい内容を読みやすい文章でまとめてある。こういう分野に進んでみても面白かったかもしれない。